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新社長ら TOB推進派追放
筆頭株主 経営陣入れ替えを

 ペンタックスの綿貫宜司社長ら新経営陣は25日、HOYAが検討している株式公開買い付け(TOB)に前向きとされる浦野文男前社長と森勝雄前専務を、6月の株主総会に諮る取締役選任議案から外す方針を固めた。一方、ペンタックスの筆頭株主で投信・投資顧問会社のスパークス・グループは25日、統合推進の立場から、経営陣の入れ替えなどを求める株主提案を行うと発表した。ペンタックスの内紛は、分裂した経営陣と大株主が取締役の地位を巡り真っ向から対立する異例の事態となった。

 ペンタックスが6月22日に開催を予定する株主総会で、8人の取締役全員が改選期を迎える。このうち、綿貫社長ら6人がHOYAによるTOBに慎重とされ、浦野、森の両氏を取締役から外すことで、経営陣から推進派を追放する狙いと見られる。

 一方、スパークスは「新経営陣は内紛の結果現在の地位に就いた。経営能力が未知数で、株主からの負託に堪えると信頼できる状況にない」と厳しく批判。株主提案では、浦野、森両氏と、社外取締役として、経営コンサルティング会社アリックス・パートナーズの西浦裕二・日本代表の3人のみを選任するよう求める。

 関係者によると、スパークス関係者は株主提案の期限直前の25日、ペンタックス首脳と会談し、株主提案書を渡した。ペンタックスは、浦野前社長ら2人の選任は認めない方針を伝えるとともに、経営の透明性を高めるため、社外取締役を選任することを提案した。スパークスの推す人物を複数受け入れることも打診した。スパークスは協議に応じる意向を示したが、今後の協議次第では、株主総会での決議を巡る委任状争奪戦に発展する可能性もある。

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2007426  読売新聞 YOMIURI ONLINEより


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